スラッシュドット ジャパン:日曜工作:Mac miniのオーバークロック

おそらく同じラインで、同じダイで製造されています。回路も同じです。
したがって、グレードの低いCPUでも、内部PLLの逓倍率が変更できるようになっているのです。
(メーカーによってその方法はまちまちだが)

半導体にはばらつきというものがあり、製造条件によって性能が均一に保てないものです。
(例えばある工程を0.1秒ずらしただけでも、特性が変わってきます)
そのため、その製造ばらつきは設計上のマージンとして見込み、製造上考えられる最悪の条件で下限として動作する設計を行います。
これらを、スピードテストを行うことで、グレード選別を行っているのです。
CPUのクロックグレードの選別方法はメーカーによるのですが、グレードの高いパターンから試験を行っていき、そのときの生産計画数に達したら残りのチップをグレードの低いパターンのみにまわしていくため、結果的に高いクロックで動作するチップが低いクロックグレード品として売られることがままあります。
(逆に低いものからテストしていくところもあります)

いわゆるこれが”当たり”ともてはやされる、OCに適したコアです。
おそらくロットが同一ということは、製造条件もほとんど変わらないでしょうから、そのチップはもしかしたら高グレード品として出荷されていたかも知れないものなのです。

極端な話、テストを考慮しなければ製造コストは同一です。